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EDMと日本人。

昨年、日本でもUltraが開催されて、一応EDMフェスが今年も幾つかあるみたいです。

 

メンツ次第ですが多分今年も行きます。Alesso神でしたもん。

 

で、日本におけるEDMブームが来るのかどうかとかいろいろ意見がある中で、Tomo Hirata氏が危惧しまくってることは多分続くと思います。というのも、現状の課題とそれを解消する手段、EDMの特性、フェス化、いろいろ考えた時にやっぱり難しいと考えられるのです。

 

駄文乱文ですが以下

 

 昨今の音楽業界では曲が昔より売れないので皆Liveで稼ぎにかかってます。

Liveならではの生の迫力、演出、客との一体感高揚感、などなど総合的な音楽体験ってやつにはお金を突っ込むんですねみんな。ショッピングモールとかでの小規模なLiveとかも多いですもんね今。

 

いわゆる普通のシンガーとかアーティスト(DJじゃない人たち)って、客やファンは完全にその人の曲を知ってます。シンガロングとか振れば応えてくれます。アニソンなんかでもこのへんは間違いないですね。なのでオーディエンス(客・聴衆)とアーティストの双方向のニーズが一致してるんです。アルバムツアーとかいろいろなくくりがあると思いますが、基本的にいきなり他人の曲をカバーして歌うことってまずないですよね。

 

なので基本的にはイントロでAnthemがかかるとか、代表曲がかかったらそらオーディエンスは嫌でも上がります。だってそれ体感に来てるんだし。

 

 

対してEDMシーンにおいて、TommorowLandやUltraといった超大型フェスはそういったLiveとほぼ一緒です。

大物DJは全てでないにしろ、基本的には自分たちの曲を多めに、自分たちの未発表曲、自分たち所属・主催するレーベルの若手の曲や、その若手がRemixした自分たちの曲、それらを絡めたMashupや売れてる曲と自分の曲のMashupなんかをバッシバシかけていきます。

 

ここで、大物が2〜3曲しか自分の曲かけないで他人の売れてる曲ばかりかけてたらどうなりますかね。それ別にお前じゃなくていいじゃん、ってなります。

 

ここに双方向性は成立してません。EDMフェスの場合、かかってる曲がどうこうではなく、あのDJが回すから行く、というほぼ指名的なニーズがあるのでオーディエンスの期待をすかすようなSetは組めません。

 

Martin Garrixが回せば皆Animalsがかかることを期待するわけで、それがかかれば偉い勢いでぶち上がります。Animalsは彼の曲だと広く認知され、彼が掛けることを期待され、また彼もこれが望まれていることを知っています。

 

未発表曲はともかく、彼が他人のAnthemを掛けてもそこそこ盛り上がるでしょうが、Animalsほどの盛り上がりはおそらくしないでしょう。

 

先のElectroxでArminがPing Pong掛けないとかありえないと思います。オーディエンスの期待は大半がそこにかかってたはずです。

 

 

というわけでまあ、EDMってのはそういう互いのニーズが一致した時には偉い爆発をします。UltraでLose My Mindとかシンガロングした時には震えましたもん。もちろん、それを目当てに言ったんですからなおさら。

 

 

 

で、問題が幾つか。

まず、EDMでも認知されてない曲はあまり盛り上がりません。もちろんノリがいい曲ばかりなのですが、皆どうしても知ってる曲ではバリバリノレても、知らん曲ではどうしようもありません。わけわからんドロップとかでぶち上がれって無理があります。準備出来ずに上がれって言われてもキツイ。大物は未発表曲をうまくぶち込んで、そのSetだけにとどまらない構成をしてることがほとんどだと思います。

 

認知されてる曲をかけるとなると基本売れ線なので曲が被ります。悪いわけじゃないですが、フェス規模だと何十人というDJが回すので、同じ曲があちこちで何度もかかって飽きます。Ultra Japanで何度B.A.D聴いたかわかりません。もちろんメインやゲストのAnthemは掛けないのが通例っぽいのでソノへんがかぶることは無くとも、それ以外の売れた曲がかかるのはしょっちゅうです。このあたりが難しいところですね。被らずにあがって、そこそこ認知されてる曲。んでもってオーディエンスのニーズがある曲。つまり自分の曲がないとキツイわけです。

 

日本のEDMイベントだけに限らないのかもしれませんが、Mashupにも限界があるわけで、売れ線のEDMだけをかけても他でも似たようなもの聴いてたりするので、ニーズがぼやけちゃうんですよね。どこ行っても、誰がかけてもAnimalsとかPaybackがかかったりする。ハズレはしませんが、フェスで曲作った本人が掛けたあの感動と喜びを知っちゃうとどうしても物足りない。何万のオーディエンスの中で、Alessoが、みんなが知ってる、AlessoのUnder Controlを掛けた時の感情の昂ぶりってのはそりゃもうすさまじいものでした。一度こんな体験しちゃうとなかなかねー。

 

EDMのパワーはまさにこういうところだろうと思います。

なので若手EDM DJはオリジナリティとか二の次になっちゃってるっぽいんですね。誰が回しても一緒。

まず曲出してる日本人ほとんどいません。ゼロってことじゃないんですが、Beatportでもほとんど見かけませんもん。

 

比較しちゃうのがいいか悪いかは別にして、ハタチ前後の外タレDJポンポン出てきてる感じです。Bootlegガンガン作ってどっかに引っかかって、引き上げられる、みたいな例ちらほらありますからね。いい曲だなー、と思ったらまだ18だよ、とか20だよとか。

 

となるとやっぱり日本人にEDM作るのが向かないってことなんですかね。サッカーと一緒で、Jリーグもあるけどどっちかって言われたらそらプレミアやリーガのサッカーを取ります!って言われちゃうのもしょうがないのかも。地元のJクラブの選手の名前より、メッシ!って言われたほうがみんな知ってますし。もちろんニーズが無いわけじゃないんですが、認知の規模の問題ですかね。

 

これから出てくるんですかね、バリバリ曲作って、大箱で回して、海外のレーベルと契約して、大物DJがサポートしてくれてUltraやTommorowなどでその曲かけてくれて話題になって、1001で上位に来ちゃう曲作れる日本人。ちょっと厳しい気が。

 

HouseやTechnoなんかだと、曲遊び的な要素もありますし、オーディエンスをノセる感覚が強いので、別にブチアゲなくてもいいと思います。心地よくリズムよくあることが優先されると思います。ただそういう場合、フェスじゃないくてたいてい中箱小箱の限られた空間で決まったニーズが強いものではないでしょうからね。大物でもTechno DJのSet見てるとEDMとはまるで違いますし、こちらのニーズもどんなノレる曲がかかるか、ってのが焦点ですからね。

 

 

かなり乱文でごちゃごちゃですが、EDMフェスは成功しても、根付くかどうか、日本人のEDM人材が出てくるか、と言われると先は明るくないのかなと。国籍関係なくいいものはいいので、日本人だろうが韓国人だろうが、曲が良ければ誰のでもいいんですが、自分の好きなシーンに自分と同じ国籍の人がいないってのもちょっとさみしいですよね。もちろんポッと急に出てくるかもしれませんので悲観的になってもしょうがないんですけどね。

 

と、まあチラシの裏でした。