「鉄人」アントニオ・バレンシアに送る一本。

まあ既定路線でしたが、今シーズンをもって退団です。

 

エレーラとか今シーズンのこととかはそのうちやろうかなと思ってますけど、まあ終わり方最悪だったよね。

 

さてさて、バレンシアについて語っていきましょう。

 

思い返せば2009年夏、クリスティアーノの後釜っぽい形で入ってきたウインガーでした。

 

今も昔も香車中の香車。縦縦縦。

 

わかりやすいほどに香車

 

ファギー退任に伴って変化するチームにおいて、努力で生き残った選手。

 

元はと言えば、けが人多発でSBがいなかったんで一列落としたはずだったような記憶だったけど、縦への推進力を活かすには、前のスペースがある方がいいわけで、WBが最適なんでしょうが、ギャリー後の固定できない右SB問題(ラファエルは悪くなかったけど波が…)をとうとう埋める選手となりました。

 

ぶっちゃけ最初のころはエウシーニョ以上に裏取られまくるSBだったというか、逆サイドからのダイアゴナルなボールに対して、ポジショニングも視野の確保も絶望的な感じでしたが、徐々に徐々に改善。

 

もともと持ってる身体の強さを活かした守備の仕方も様になり、縦へのスペースが開けたときのオーバーラップと突破はより鋭さを増しました。

 

数字だけで見れば、鉄人衣笠ほど全試合出場とはいきませんが、試合中にスタミナが切れそうだ、って場面はほとんどありませんでした。どこまでエンドラインまで行くねん。という鉄人。

 

そんなこんなで、SBとしてもプレミア屈指と言えるほどに成長したバレンシアですが、

今年はキャプテンだったけど身体めっちゃ重そうなスタートだったし、怪我してからはぐっだぐだで、以降戦力にはなりませんでした。

 

それを埋めたのが、同じくウイングからSBへと適応したヤング、っちゅーのがまたアレですが。

 

時折身体が強すぎて脳筋ラフプレイもちら見しましたが、プレイも正確も愚直というかはっきりしてましたんで、印象的には好意的な人が多いんじゃないでしょうか。

 

セレモニーもそんな感じでしたしね。

 

日本語喋らすなら、是非とも「自分、不器用ですから。」って言わせたいエクアドル人ナンバーワンですよ。

 

縦切られてんのに、縦を突破しちゃうその力強さは、時にプライベートで行き詰まったときにいろいろと考えさせられたこともあったようななかったような。

 

どこいくのか知らんけど、頑張ってほしいっすね。