ファン・ハールによる放出の是非。

冷遇されて放出された奴らがいればまだマシだった。

 

とか言われておりますが、ほんまかいな?

 

とツッコミに突っ込み返すわけです。

 

就任以前まではあたくしもファン・ハール反対派でしたけれども。

 

 ファン・ハール就任後放出された主力級

(※ファルカオはレンタルなのでノーカウント)

14年

リオ

ヴィディッチ

エブラ

香川

ウェルベック

フレッチャ

ザハ

アンデルソン

ビュットナー

 

15年

クレヴァリー

ナニ

ファンペルシ

ディ・マリア

ラファエル

エヴァンス

チチャリート

 

です

 

個人的には獲得と放出はセットで考えるべきだと思ってるんですが、とりあえず放出だけに焦点を当てて見たいと思います。

 

14年

リオとヴィディッチ:文句無しに遅れていた最終ラインの世代交代を進めました。ファーガソンがグダグダに先延ばしにしてきたところであり、モイーズに同情すべきところでもあります。


エブラ:今のユーヴェでの適応っぷりは流石です。そして上手く適応出来たのでよくプレミアDisってますね。リオ、ヴィダ、エブラと長年最終ラインを支えた人たちを一気に切った形になりますが、鉄人エブラもプレミアのアタッカーたちと殴り合いを続けるには加齢による身体能力の衰えが懸念されていたところでした。イタリアでは経験でまなかって上手くやっているようですが。で、獲ってきたのがルーク・ショーですからね。


香川:ファン・ハールセンターハーフでプレシーズン使われましたけど、満足させること無く放出。正直トップ下以外でプレミアで戦うには厳しかったと思います。そのトップ下もルーニーとCFの調子次第なのでやはり寵愛してくれる監督なしにはプレミアじゃキツイと思います。


ウェルベック:開花するかなと思いきやそうでもなく、怪我もアレだし、アカデミー出身とはいえファルカオも来たらそら放出されます。CFにこだわっていたようですので仕方ありません。アーセナルで一時幸せそうでしたがまた怪我してますね。

 

フレッチャー:冬に放出されてから輝きまくってましたが、これは双方にとってポジティブな放出でした。ファン・ハールの与えたタスクをこなすには厳しかったですからね。


ザハ:とりあえずモイーズと揉めてたのでファン・ハールが放出したってことじゃないんでしょうけど。


アンデルソン:結局フリーで放出。まあ高い買い物でしたな・・・

 

ビュットナー:頑張ってましたけどプレミア上位相手じゃね。
 

15年

クレヴァリー:アカデミー出身、中堅下位仕様あるある。良いクロスはあるんですが、故にセンターハーフじゃ・・・

 

ナニ:もったいなかった、とよく言われる人で、ポルトガル帰りのレンタルお給料もこっちが負担してたんですが、いまいちブレイクしませんでした。今はトルコで上手くやってるようなので、そのくらいボールが回ってくるほうがよろしいかと。エース扱いされる環境有りきなんでしょうか。正直、今のメンフィスと比べられるとアレな気もしますが。

 

ファンペルシー:代表では監督と主将の関係もクラブにそれを持ち込むほどに甘くはありません。トルコでぼっちっぽいので、なんだかなーと思わないこともないのですが。ぶっちゃけW杯で無理してコンディション上がらず終いだったので、30歳オーバーのルーニーとのコンビをプレミアで続けるには無理がありました。控えに置くにも給料安くないし。

 

ディ・マリア:プレミアにもファン・ハールにも英国にも馴染む要素が途中からゼロだったので、戦力が段違いのおフランスでのびのび楽しそうです。テロ怖いけど。むしろあの金額で買ってくれて助かりましたよパリ。

 

ラファエル:ファギーが成長を楽しみにしていた双子も、加齢と成長が徐々に見合わず、成熟しきらないまま見切られました。まず1人で守れるサイドバックを優先するっぽいファン・ハール(ダルミアンとかショーとかフィジカルでごまかすバレンシアとか)の基では優先順位は低かったと思います。1人じゃ守り切れないのはこれまでで明白ですし。モイーズのころからそんなに良いプレイが続いていたわけではないので、ファギーブーストがないと厳しい1人だったな、と思います。

 

エヴァンス:まあここ数年のパフォーマンスの落ちっぷりからして妥当ですな。

 

チチャリート:マドリーからレンタルバック。でも残り契約は1年。延長しないならプレシーズン前に放出するかな、と思ってたんですが怪我があって放出できず。プレシーズンから開幕してからもいてプレイもしてたんですが、まあ見事にPKを外しましてファン・ハールが失望した説が。プレイ自体は悪くなかったんですけどね。でもどのみちベンチ扱いだったと思うので、スールシャールになることはクラブも本人も望まなかったと思います。ブンデスで、プレミアより緩いDF相手に輝いているようです。プレミアでそこそこやれていればブンデスのDFは強度とアジリティに劣るので(プレミアは脳筋ですが、下地として労働ビザが厳しいだけの脳筋具合がある)本人にとっては良かったと思います。もちろんプレミアでもうまいことやれると思いますけど、控え扱いのまま契約延長して三十路迎えるのはね。

 

 

と、まあ放出人事に関しては筋が通るな、と個人的には思ってます。

さらに言えば、去年の移籍に関してはW杯で着任が遅れた(就任の発表自体はW杯前でしたが)ファン・ハールが直接手を下した案件がどこまであるのか疑問なので、ひとまとめにして批判材料にするのはどうなんかなー、と思ってもいます。

ファン・ハール嫌いな人からすれば格好のネタなんでしょうけども。

 

 

擁護しているようにしか見えないかもしれませんが、良いとも言いません。ただし妥当だなー、とは思ってます。もちろん結果が充分に出ているとは言いがたいのですが、四半世紀続いた何かから、新しい何かを作る土台を構築するには、一般には考えられないような資金と時間がかかるかもしれない、ってことを常々思ってます。

 

ファギー効果によるユナイテッドブランドパワーもいつまで使えるかわからないですし、スペイン二大馬鹿とドイツペップ帝国以外では、既にカネの積み合いで殴りあうしかないので、より一層フロントはお金を稼ぎだし、負債返済とブランド世界一をかけてペレスとの札束合戦に勝利して欲しいものです。

 

こちらからは以上です。