「三代目 J Soul Brothers / Summer Madness」と「Steve Aoki & Afrojack feat. Bonnie McKee - Afroki」
日本EDM界隈にavexが乗ってきたのが昨年のUltraで一気に表に出たような気がしますが、やっと日本でもEDMサウンドがPopチャートにも乗っかってきたといいますかなんというか。
もちろんBeatportでバリバリチャートの上位に来るようなBigroomとは違って、良くも悪くも「EDM感のあるJ-Pop」だなあと僕は聞こえちゃうのですが、まあこれに関しては賛否両論あるようです。僕は肯定も否定もしませんし、曲が良ければなんでもいいです。曲ありきよりDJありきなのでパリス・ヒルトンみたいなのが出てこなければいいと思います。でもクラブで回す芸能人、ちょこちょこ目に付きますよね。繋ぐだけの僕が言えた義理じゃないんですが。
EDMがTranceの二の舞いにならないように、といっても結局は日本の特性上たぶんそう転がるんだろうなー、というところまでは予想が出来てしまいます。これはインドのカレーと日本のカレーが違うのに近い印象があります。
話は逸れましたが、Afrojackはそこそこ日本に来ており、仕事も結構しているようです。で、回さないのに日本に来てたのがSNSで明らかになって、なにすんのや、と思ったら、三代目 J Soul Brothers とのお仕事っぽい、とのことで話題になりました。で先日その曲が発表された、というのがこのエントリのきっかけです。
前置き長過ぎるのでここでサクッと2つを
共にAfrojackの曲ですね。Afrokiはその名の通りSteve Aokiとの共作なんですが。
Summer Madness聴いた瞬間に「あれ?」と思いまして、聴いたことあると思ったらドロップのところが特に同じ感じ。まあ同じ人が作ってるのでそりゃそうかと思いつつ、リリースのタイミングがAfrokiが昨年11月くらい、Summer Madnessが先日なのでちとズレました。作ってるのが同じタイミングだったんですかね。
EDMっぽいJ-popといえば去年ヒットした
これもElectronica感ある曲でした。実際オールミックスのJ-popでみんな知ってる曲としては使いやすい曲だな、と思います。もちろんガッチガチのEDM DJさんたちが現場で使う曲ではないとは思うのですが、こういう要素が入っている曲が作られて売れた、というメリット・デメリットに対して色々な反応がありましたね。
去年と言えば、さんざんネタにされてきたドラゲナイもNicky Romeroが絡んだとかで、日本の会社が世界の一線級EDM DJにお仕事頼む時代がきた、ってことなんすかね。以下英語Verです
こういった、「BigroomなEDMではないけどそのテイストがあるJ-Pop」が作られて認知されて、「じゃあEDMってなんやねん。」って話になると、EDM自体の括りがかなりふやけてきたといいますか、定義がかなり拡大してマーケット拡がってるっぽいので難しいです。とりあえずこれらの曲がBeatportで売られているわけでもなく、海外にむけてマーケティングするわけでもなく、絡んだDJたちが積極的に回すわけでもなく(今年もUltraにAfrojackが来日すればわかりませんが)ということは現状ってところですかね。
まーサッカーでいうところの海外厨と国内厨の争いに似ているような気もしますが、音楽は音楽なので、ノレるか踊れるか、ってところで目くじら立てずにやってもらえればいいと思います。EDMのDだけ見ればDanceですし、そういう意味では三代目は踊ってますからね。「R.Y.U.S.E.I.」のランニングマンのところなんて知ってる人ならみんな真似できますから。
日本のマーケットと海外のマーケットが必ずしも一致する必要性とかって、グローバリズムなんちゃらで散々やったんですけど、スケールメリットとか国内への呼び込みとか国外への売り込みを考えるとやっぱり一緒のほうがいいと思います。
ただし、のEDM Producersたちが世界でのトップ争いに絡めるか、を考えると元々外からの文化である以上、サッカーのようになる可能性が高そうです。悲観的というわけではなく、おそらくそうならざるを得ないだろうと。どうしても島国というか日本が日本である以上、日本でウケる曲と海外でウケる曲が一致しませんからね。そこをブレイクスルーできるタレントがいきなり出てくる可能性は低そうです。
ただ、やっと風営法が改正されて、クラブに対する風潮が世間で変わるきっかけができるので、これを機に、「和製Martin Garrix」といった、サッカーではありきたりな名前つけられる若いProducerが出てきてくれればいいなー、と思います。
言いたいことがぼやけまくりましたが、この二曲が似てるよねー、ってだけです、はい。